謹啓

空気に触れるだけで懐かしさを感じる暮夏の候に、
新たな境地を強く感じている彼女と全く心が交えることもなく、
忙しく平凡な毎日に汗を流すのも良し、変化の感じられない距離という意識に気付かぬのも良し、選択し淘汰される世界で、しがみつく必要さえなしと言えるならそれも良し。
風邪など召さぬよう留意をお願いされる頃には、少し涼やかな風で茹でる思考を取り戻せましょう。
末筆ながらご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

謹白